カーショップ・トムの山口です。
今日はあなたに、自己紹介をしたいと思います。
僕が初めて自動車に乗ったのは、高校時代に姉の「トヨタマーク2」を乗り回すようになったのが最初です。姉のクルマはノーマルでしたが、スピーカーを替えたり、カーオーディオを(勝手に)入れ替えたりして乗り回していました。高校を卒業すると、練馬のカー用品店やガソリンスタンドでアルバイトをしながら、MA70スープラを購入したり、BMW750の中古車を購入したりしていました。
何でも自分でやりたい性格で、クルマのメンテナンスもアルバイト先のカー用品店やガソリンスタンドのメカニックから整備方技術を教えてもらい、自分のクルマは自分でメンテナンスするようになりました。
クルマが好きで、自分のクルマをメンテナンスする人はたくさんいると思いますが、クルマの売買が楽しいという人は少数派です。バイト先のスタンドは自動車販売も積極的に行っていて、そこでクルマの販売ノウハウも教えて頂きました。カー用品店やガソリンスタンドで学んだメンテナンス方法やクルマの売買ノウハウを活かして、個人売買の雑誌で車の売買をスタート。スタンドのお客さんのクルマの売買をお手伝いしていました。
20歳の時、なんとバイト先のガソリンスタンドが廃業することになったのです。その流れで、メンテナンスや車両売買のサポートしていたスタンドの顧客を引き継がなければならなくなり、否応なしに起業することになったのです。ガソリンスタンドの多くのお客さんから「山口くん、そのまま車の面倒みてよ」と言われたことで、スタンドの顧客を引き継ぎ自動車販売店をスタートすることになったのでした。バイトをしていたガソリンスタンドの廃業という急な理由で起業することになったため、スタンドの設備を譲り受けて自宅の敷地に大急ぎで移設し平成10年6月に「カーショップトム」を創業しました。で、そのまま今に至る・・というわけです。起業に余裕があれば、店舗を借りたり工場を建てたりするものですが、大慌てで起業する必要に迫られたため、とりあえず自宅の庭で起業するハメになったわけです。しかし・・結果的にそれが功を奏しました。
スタンドから設備を安価に譲り受けられたことや、自宅の敷地に工場を建てたことなどから、整備料金や車両代金をリーズナブルにしても十分やっていくことが出来たのです。車両代金や整備料金を安価にすることができたので、口コミやご紹介の輪が広がり、整備実績を積み重ねていくことができました。
自動車整備のお客さんも徐々に増えてきてきた頃「車の販売もやってくれない?」と頼まれることが増えてきたため、自分自身でクルマの仕入れも行うようになり、地域の人に好まれるような車種を仕入れて展示販売したり、お客さんの希望の車を探す「注文販売」を始めるなど、自動車販売にも力を入れるようになりました。
最初は1人で始めた「カーショップトム」も、徐々に人が増え、最盛期には5人まで人を増やして整備や販売を行なうようになりました。
お客さんの紹介や口コミで顧客が増えると、スタンドから譲り受けた設備では足りなくなり、リフトを増設したり、ブレーキやエンジンなどの重要保安部品を整備するため、陸運局から認証を受けた整備工場にするなど、お客さんの頼まれごとを解決するため、成長を重ねました。そして平成17年には株式会社化するなどサービスを強化して参りました。
近年では、外観をキレイに磨くポリマー加工などのカービューティも行うようになり、文字通りクルマの事なら何でもできる、街の小さな車屋さんとして、大泉のお客さんのカーライフをサポートしています。今では、年間200台近い車検台数をこなし、夏冬のタイヤ交換時には、ひと月に100台近い顧客のタイヤ交換を行うなど、地域のリーズナブルな整備工場として練馬大泉地域の役に立っています。これからも、益々地域密着の自動車整備工場として、大泉のお客さんの車両購入や自動車整備を行っていきたいと思っています。
戦前までは、今よりさらに広大な農地で練馬大根などを作っていました。僕の前の代、つまり父の代までは農家一本で23区の中でも大きな農地で農業を行っていました。今では、道路拡張や道路行政の関係で土地を売却したり、宅地化したり、駐車場として貸したりしています。
僕の代になってから、アルバイト先の顧客を引き継ぐために始めた自動車販売や整備事業も仕事となり、農業と自動車販売業とまさに二足のわらじを履いて、地域密着の自動車販売店となっています。
「カーショップトムの整備代金はなぜこんなに安いのですか?」と、お客さんに聞かれることがあるのですが、理由は簡単です。280年続く山口家の当主が、自動車販売店と農業の二足のわらじを履いているからなのです。だからこそ、整備代や自動車の販売価格を抑えることができています。
カーショップトムがリーズナブルに整備ができるのは、そんな背景があります。そんなわけで、いままでも、これからも、練馬区大泉学園のこの地で、農家の灯を消すことなく、同時に地域密着の自動車整備工場として、リーズナブルな価格を維持しながらみなさまのカーライフをサポートして参ります。